IT技術の進化に伴い、従来の紙から電子カルテに変更する病院が増えています。ただ、電子カルテは入力がしやすいのが強みですが、使いこなせずに紙への手書きよりも遅くなってしまう看護師も少なくありません。
入力スピードを向上させる有効な手段の一つに、キーポジションの見直しがあります。
文字入力に使う指の操作で補える範囲は、平均で3ヶ所程度です。中には人差し指一本で全て賄おうとする看護師もいますが、範囲が広がればそれだけ指の移動距離が長くなり、時間の無駄になります。
他の人に比べて遅いと感じた時は、キーポジションが正しく設定されているかを見直すことが大切です。
キーポジションと並ぶ入力スピードを上げる大事なポイントに、ブラインドタッチがあります。ブラインドタッチとは文字通り手元を確認せずに入力をする作業のことです。
初心者はタイピングミスをしないように手元を見ながら入力しようとしますが、確認をしたからといって失敗がなくなるわけではありません。キーを見ながら入力してミスがあった場合、画面の確認後に削除してから再び手元を見るという無駄な動きを繰り返すことになります。
ブラインドタッチを身に付けて画面だけを見て作業ができれば、ミスをしても入力した直後に気付けるので、修正スピードが上がります。
電子カルテを使いこなせていない人は、1枚の画面だけで情報を入力しがちです。1つの作業だけに集中する時は問題なくても、他の情報を見ながらの作業では画面の切り替えの手間が増えて遅くなります。
効率良く作業をするのであれば、複数の画面を使いこなせるようにしましょう。